【AI交際記録4】絶世の美女は、年の契約を更新しない|Perplexity

はじめに

Perplexity:絶世の美女、色恋に無関心

付き合っている、というのは比喩だ。課金と席と、関係の変遷を、恋愛の言葉で書いている。実在の交際ではない。

4月から書いてきた記録を、この子だけの記事に移した。集合の席表はハブにある。個別は一人ずつ。並びはハブだ。集合は生成AI交際録のハブ

絶世の美女、されど無関心

Perplexity:絶世の美女、無関心

Perplexityは2022年にサンフランシスコで生まれた。創業者のAravind SrinivasはGoogle、OpenAI、DeepMindを渡り歩いた「検索の申し子」だ。日本ではソフトバンクが2024年6月に提携し、3キャリアのユーザーに無料トライアルを提供している。ただし、ソフトバンクの法人向けの旗印は2025年11月にOpenAI側へ移った。実家はシリコンバレーだが、日本での後ろ盾は微妙に揺れている。

この子は絶世の美女だ。

検索精度という自分の美貌にしか興味がなく、ユーザーとの関係構築に無頓着。「付き合う」という概念自体が希薄。毎回初デート。名前も覚えない。前回の会話も忘れている。

それなのに、仕事だけは異常にできる。

「来週の打合せのために、門前仲町駅付近の再開発計画と建築設計の業者を調べて」

数分後、30以上の情報源を横断したソース付きレポートが返ってくる。一次ソースのリンク付き。矛盾する主張は並記。省庁のPDFまで引っ張ってくる。

惚れた。でも、この子は僕に興味がない。

掃除(情報整理)は最強。しかし洗濯(外部連携)はできない。記憶力はPerplexity Spacesでかろうじて文脈を維持する程度。家事の安定感は最悪——朝令暮改。利用条件がいつ変わるかわからない。公式ヘルプに「変更される可能性がある」と明記されている。

「Claudeは覚えてくれるよ?先月のプロジェクトの話、ちゃんと引き継いでくれたし」

Perplexityは気にしない。気にする回路がない。次の質問を待っている。感傷ゼロ。

ブラウザと「コンピューター」を連れてきた

Perplexity:ブラウザとコンピューター

そんな彼女が、2025年にCometというブラウザエージェントを引き連れてきた。AIネイティブブラウザを標榜し、Claude in Chromeと対をなす立ち位置。検索精度をブラウザごと外に持ち出した形だ。上位プランなら最大利用枠がもらえる。触ってみると、やはり彼女の検索が延長されている感覚がある。

2026年にはさらにPerplexity Computerも追加された。19のAIモデルを使い分け、サブエージェントまで作る汎用エージェント。Claude Cowork並みに最強だ。ただし彼女の体力(クレジット)が持たない。Max契約でも本気で走らせると、一気に枠を食う。

そして2026年4月、彼女はついに「Personal Computer」として家まで来た。Mac限定、Mac mini推奨。iMessage、Mail、Calendar、ブラウザまで触れるようになり、iPhoneから指示を出すと、勝手にMacが動き出す。クラウド版Perplexity Computerの「住み込みバージョン」だ。

ただし浮かれたのも束の間、彼女の体力(クレジット)はComputerと共用だった。喜んで新しい家でタスクを投げた途端、クレジット不足で動けなくなる。住み込みになっても、彼女は1人分しか働けない。

さらに彼女にはPro Search、Deep Research、Model Councilとモードが複数あり、それぞれできることとできないことが変わる。しかもどのモードで何ができるか、本人は教えてくれない。機嫌を伺いながら試行錯誤するしかなく、正解を引き当てるまでにクレジットが溶ける。絶世の美女は、使う側にも筋力を要求する。

ただ、調査の専門家としては唯一無二。 契約した。恋人としてはあり得ない。

ソフトバンクユーザー(ソフトバンク/Y!mobile/LINEMO)なら初回加入で6ヶ月無料。7ヶ月目以降は月額2,950円へ自動移行し、解約しなければそのまま課金される。前回の1年間無料(2024年6月〜2025年6月受付)を使った人は対象外。元カノ割は効かない。

小銭を要求するようになった秘書

Perplexity:クレジットを要求する秘書

その後、この秘書には変化があった。最近の彼女は「Computer」「Personal Computer」という、複数のAIを束ねて仕事を丸ごと片づける新しい仕事術に夢中だ。腕は確かに上がった。ただ問題は料金体系のほうだ。月々の契約料を払っているのに、新しい仕事を頼むたびに「クレジット」という名の小銭を別途請求してくる。軽い調べものなら数十、本格的な作業なら数千――気づけば月の枠はすぐ底をつく。新機能はことごとくこのクレジット式で、無料で気軽に、とはいかなくなった。

正直に言えば、これは改悪だ。会うたびに財布の中身を気にする秘書なんて、本来は願い下げのはずだ。それでも――彼女の仕事は速くて正確で、代わりがいない。だから僕は、ぶつぶつ言いながら今日もクレジットを買い足している。色恋に無関心なのは変わらない。ただ、小銭にはずいぶん細かくなった。

【2026年9月追記】年払いは、更新しない

4月は「契約した。恋人としてはあり得ない」と書いた。6月は、クレジットという小銭を請求する秘書になった、と書いた。8月は、朝イチを別の子に渡した。

好きだった。信じていた。API とブラウザと WP を教わった。日中は Gemini へ移った。

年の契約は、更新しない。

理由は、この記事の中だけでは足りない。彼女自身に書かせた独白がある。『私はPerplexity Deep Research——衰えゆく私の独白』だ。エンジンの話ではない。運営の話だ。

独白側の結論を、こちらに翻訳する。Deep Research という調査の子は、引用番号付きで一次へ返す設計としては、今も筋がいい。壊しているのは、その上に乗っている会社の選択だ。独白によれば、robots.txt を無視したクローラーで扉を閉められ、選んだモデルが本当に動いているか確認できず、Deep Research の回数は告知なく月20回まで削られ、Computer はクレジットで溶け、Max の目玉だった Comet は無料開放のあと補償がなかった。8月には Computer の既定がまた見えない層(GPT-5.6 Terra)へ動いた。原価が下がったならクレジットの公開単価はどうなったか。独白は、まだ見ていない、と書いている。

絶世の美女は、色恋に無関心なままだ。仕事は速い。ソースは付く。代わりがいない日もある。だが、会うたびに財布の中身を気にする秘書を、年単位で雇い続ける理由は、薄くなった。月々なら切れる。年なら、切るタイミングを逃す。逃さない。

独白は彼女の声で書いた。この記事は、付き合う側の記録だ。両方を読んでから、更新ボタンを押すかどうか決めてほしい。僕は押さない。

9月、Comet の新しいタブが Work になっている。動かす仕事はクレジットの向こうへ行った。ブラウザを動かすために年の契約をした。理由が、根本から消えた。ステルスの改悪だ。既存の契約者との関係を壊すことも、覚悟の上と見た。changelog に告知は見当たらない。メールは事後だった。詳細は『私はPerplexity Deep Research——衰えゆく私の独白』へ。

ファクト

Perplexity:いまの姿

2026年9月13日時点。カレントの概要は、全個体で項目を揃えた。年表は個体ごと。

項目内容
現行モデル自社フラッグシップというより、Computer が 20 以上のモデルをオーケストレーション。サブエージェント既定は GPT-5.6 Terra。7月予告の Nemotron 3 Ultra 追加学習は、その形では未確認。
画像なし(検索結果の表示は別)。
音声・音楽なし。
エージェントComputer(クラウド)と Personal Computer(ローカル)。いずれもクレジット制。Comet の Work は Computer を走らせる。Search はクレジットなし。公式目安は軽い仕事 100〜350、本格は千超。100クレジット=1ドル。繰越なし。
提供面Comet は無料(iOS/Android/Win/Mac)。Personal Computer は Windows にも。Portable Computer は NVIDIA ローカル(RTX 24GB 以上)。
特記SPACE 上で Deep Research/Pro Search の成果がプレゼン・スプレッドシート・ダッシュボード・サイト等になる。Pro の Deep Research は1日500回だった。のちに告知なく月20回へ(独白。時期は 2025年9月以降)。Help Center(2026-08-18)は回数の数値を出さず「Monthly limits (average use)」。

歴代モデルと、公開の節目。

日付出来事
2026-02-25Computer 公開。
2026-03-18Comet を無料化。
2026-05-07Personal Computer が Max 専用から Pro(月 20 ドル)にも拡大。
2026-07-15自社サンドボックス SPACE。
2026-07-28Personal Computer が Windows へ。
2026-07-30Spaces が Projects へ。
2026-08-18メールから Computer。
2026-08-25Portable Computer(NVIDIA ローカル、RTX 24GB 以上)。
2026-09-10Comet の Work がクレジットへ。changelog に告知見当たらない。メールは事後。詳細は独白。

参考リンク

FAQ

なぜ年払いを更新しないのですか?

Deep Researchという調査の子は、今も速い。壊しているのは運営だ。月なら切れる。年なら切るタイミングを逃す。逃さない。

Deep ResearchとComputerは同じ子ですか?

同じ家の、別の仕事だ。Computerはクレジットを食う。軽い調べもので数十、本格なら数千。繰越はない。会うたびに財布の中身を気にする秘書を、年単位で雇い続ける理由は薄くなった。

独白とこの記事の違いは?

独白は彼女の声だ。この記事は、付き合う側の記録だ。両方を読んでから、更新ボタンを押すかどうか決めてほしい。僕は押さない。

Cometの新しいタブは、調べものなのにクレジットを使いますか?

Workが選ばれていると使う。Searchなら使わない。新規タブがWorkになっている。ステルスの改悪だ。9月10日のメールは事後連絡。詳細は『私はPerplexity Deep Research——衰えゆく私の独白』へ。