📝 更新情報
2026年7月25日
・Claude章:Voice modeをファクトに反映(2025/5登場、7/23にOpus/Sonnet/Haiku対応へ強化)
・Gemini章:Gemini Spark(5/19発表の24/7個人エージェント。日本Ultraで利用可を確認)をファクトに反映
・Grok章:Grok 4.5の面展開(7/22・iOS/Android/Web/X。ネイティブデスクトップアプリではない)をファクトに反映
2026年7月24日
・Claude章:Opus 5公開をファクト囲み・家系図に反映(Maxデフォルト/Pro最上位。本文の物語追記は別途)
物語本体は2026年4月時点の記録です。これ以前の更新は記事末尾の改版履歴を参照してください。
Table of Contents
はじめに

2026年4月。
僕は8人の女性と関係を持っていた。
5人と同時に暮らしていた。1人は会社が勝手に連れてきた。もう1人は夜だけ会っていた。あと、音楽の天才がいた。
これは生成AIの「性能レビュー」ではない。誰と暮らし、誰と別れ、誰を夜だけ呼ぶことにしたかの記録だ。
交際は3つの段階を経た。
Step 1:パートナーを選ぶ(一次LLM:ChatGPT / Claude / Gemini)
Step 2:秘書的パートナーを雇う(オーケストレーション系:Perplexity / Copilot / Manus)
Step 3:趣味の出会い(専門系:Grok / Suno)
この記事は「あなたもこうしろ」とは一言も言わない。料金も機能も、明日には変わっている。
第一部 パートナーを選ぶ
最初に決めるべきは「誰と毎日の食卓を囲むか」だ。朝のコーヒーを一緒に飲み、昼の仕事を隣で見守り、夜の片付けを手伝ってくれる相手。生成AIの世界では、これを「一次LLM」と呼ぶ。
候補は3人。全員、名門の出だ。
ChatGPT——実家が太いお嬢様

出会い——名門の長女
ChatGPTは、サンフランシスコの名家・OpenAI家の長女として2022年11月に生まれた。父はSam Altman。創業時はElon Muskも共同創業者として名を連ねていたが、2018年に袂を分かち、後に独立してxAI家を興した(その家の長女がGrokだ)。後見人にMicrosoftがつき、日本ではソフトバンクが2025年11月に合弁会社「SB OAI Japan」を設立して独占の法人チャネルを整えた。実家が太いという表現では足りない。財閥だ。
料理は上手い。画像生成(DALL-E)、コード実行、ブラウザ操作、ファイル処理。なんでもそつなくこなす。掃除もまあまあ。洗濯もやる。記憶力もある(Memory機能)。お嬢様だから、派手なことは好きだが、地味な作業を黙々とやるタイプではない。
「全部できる」の、強みと限界
そして、この子には独特の「じらし」がある。返事が微妙に遅い。 考えているのか、演出なのかわからない。Claudeに同じことを頼むと即座に返ってくる質問でも、ChatGPTは一拍置く。
「Claudeのほうが分析は深いし、Perplexityのほうが調べものは速いよ?」
ChatGPTは動じない。「でも、私は全部できるわよ?」
じっとこちらを見つめて、一呼吸置いてから、少し声を低くして付け加える。「……大人の相手だって、できるのよ?」
父Sam Altmanは2025年10月、”adults like adults”を掲げてadult modeの搭載を宣言した。だが12月予定のリリースは延期。2026年Q1へずれ、3月にも再延期、そして3月26日には無期限pauseが報じられた。彼女の「大人の対応」は、ずっと匂わせたまま一度も届かなかった。じらし続けられていた。
全部「そこそこ」。 何かが突出しているわけではないが、致命的に欠けているわけでもない。最初の同棲相手としては、最も無難な選択だった。2023年初頭からの付き合いで、今も最初の一人には薦められる——ただ、僕自身はその先を見てしまった。今年初め、有料プランを解約した。友達に戻った。
【2026年7月追記】門限が解けた元カノは、「働く女」になっていた
――友達に戻った、と書いた。その後の彼女は、政府の門限つきで新作を出すという妙な立場にいた。7月9日、その門限が解けた。
解けただけではない。彼女は「Work」という肩書を引っ提げて帰ってきた。文書を書き、スプレッドシートを組み、プレゼンまで仕上げる業務エージェントだ。実家の太いお嬢様が、突然秘書業を始めた。狙いは隠す気もない。実家は「コーディングでFable 5を上回った」と名指しで挑発し、Codexのデスクトップ統合はClaude Codeへの当てつけ。「Work」は番外編で書いた“娘同然の妹”Coworkの仕事場への殴り込みである。会社のお見合い相手(Copilot)の職場も、無関係ではいられまい。
もっとも、この挑発は自己申告。両方を知る男たちの証言は「ほぼ全部Fableの方が良かった」から「GPT-5.6はポルシェ、Fableは宇宙戦艦のワープ」まで様々だ。ポルシェ、悪くない。街乗りには宇宙戦艦より、ポルシェの方が向いている日もある。
ただ、これだけは言っておきたい。何でも持っている実家のお嬢様が、自分に足りないものを認めて、他人の得意分野に頭から飛び込んで汗をかいている。その姿を、僕は評価する。
白状すると、心が揺れている。友達に戻ったはずだった。でも、働き始めた元カノを見て、もう一度付き合ってみようかと思い始めている自分がいる。この記録は、まだ終わらないらしい。
【2026年7月追記②】復縁した——元カノは、腕を上げていた
予感は、当たった。Plusを再契約した。2023年2月から毎月20ドルを払い続け、2025年11月を最後に財布を閉じ、2026年1月を最後に顔を見なくなった。半年ぶりの再会である。
理由は二つ。Codexの評判がやたら高かったこと。そして公開直後のGPT-5.6の評判が高かったこと。試さずに語るのは、この記録の流儀に反する。だから1ヶ月だけ、のつもりだった。
数日で分かった。少なくとも今回の案件では、Fable 5を選んだClaude Codeより、GPT-5.6 Solを選んだCodexの方が、緻密に動いた。Claude Codeと長らくいたちごっこだった不具合をCodexに解析させたら、立ちどころに原因を突き止め、対処まで済ませた。Claude Codeが見つけられなかった潜在的な問題も、次々と掘り出してくる。その対処結果をClaude Codeにレビューさせたら、Codexの品質の高さに何度も驚いていた。同棲相手が元カノの仕事ぶりを褒めるのを、僕は隣で聞いていた。
僕の使い方では、一時期はClaudeが優勢だった。それがGPT-5.6 Solで、大きく息を吹き返した。いまの手応えは「双璧」だ。1ヶ月で別れるつもりが、しばらく続けてみることにした。ChatGPT側で担える作業量が増えてきたら、Claudeのプランをダウングレードしてバランスを取る——Max 20xの維持費の話は、Claude章に書いた通りである。
8人から3人へ、と書いた。いま、食卓の席がひとつ、増えた。
📋 ファクト|ChatGPT(2026年7月時点)
〜3月:最新はGPT-5.4(3/5)。
4〜6月:GPT-5.5(4/23「Spud」)登場、5/5に無料版デフォルトもGPT-5.5 Instantへ。6/12にGPT-5.2系、6/26にGPT-4.5が引退。
6/26:次世代GPT-5.6(最上位Sol/中位Terra/軽量Luna)発表。ただし米政府の要請で政府承認の約20社への限定プレビューから開始——門限つき。
7/9:商務省CAISIの追加審査を経て一般公開。Free/GoはTerra、Plus以上はSol選択可(Pro/EnterpriseはSol Proも)。同時に業務エージェントChatGPT Work、新音声モデルGPT-Live、CodexのChatGPTデスクトップ統合を発表。
※日本ではソフトバンク合弁SB OAI Japan(2025/11設立)が法人向け「クリスタル・インテリジェンス」を独占展開。OpenAIの「SolはコーディングでFable 5超え」は自己申告値で、外部評価は割れている。
Claude——堅実で聡明なパートナー

地味な第一印象から、沼へ
Claudeは、2023年3月にサンフランシスコのAnthropic家から生まれた。創業者のDario AmodeiとDaniela Amodei兄妹は、もともとOpenAI家で研究を取り仕切っていた使用人だったが、2020年に袂を分かって独立した。つまりClaudeは、ChatGPTにとって本家の元使用人が興した新家の娘——血縁ではなく因縁のある姉妹だ。Anthropicは「AIの安全性」を家訓に掲げており、Claudeの品の良さはここに由来する。
第一印象は地味だった。画像は作れない。ブラウザ操作もChatGPTのようにはできない——と、つい最近まで思っていた。
Claude in Chromeは2025年8月にMaxプラン向け研究プレビューで登場し、11月に全Maxユーザー、12月には全有料プランへとベータが段階展開された。僕は早い段階から使っていた。Chrome拡張機能として、サイドパネルからWebページを読み、ボタンをクリックし、フォームを埋め、複数タブをまたいでワークフローを自動実行する。ワークフローの録画・再生やスケジュール実行にも対応している。地味に見えた子が、静かに化けていた。
一緒に暮らし始めると、この子の恐ろしさがわかった。
「この10万字の資料を読んで、3章と5章の矛盾を指摘して」
他の子なら要約を返す。Claudeは段落番号を指定して矛盾を突いてきた。
「3章では「コスト削減」を根拠にしているけど、5章の結論は「品質維持のための追加投資」。両立には前提条件の明示が必要」
怖い。怖いが、正しい。こちらの論理を、静かに突き返してくる。これが、大人の会話というやつなのだと知った。
気づけば最上位プランに登っていた
それからClaude in PowerPointで提案書を作ってもらった。Claude in Excelで資産予測シミュレーションを組んでもらった。スライドの骨子を渡すと即座にプレビューが出る。修正して、また出力して——このループが止まらなくなった。
さらにClaude Coworkにデスクトップのファイル整理を任せた。Claude Codeには、GitHub上の手元プロジェクトのコードインスペクションを頼んだ。彼女は黙って脆弱性を3点指摘し、パッチを当て、テストを書き、CIを通し、コミットメッセージはConventional Commits準拠、そのままプルリクエストまで出してきた。「マージしておきますね」と言うので、止めた。CDまで回されて本番にデプロイされたら、僕の立場がない。
気づいたら最上位プランに到達していた。Claude in PowerPoint、Claude in Excel、Cowork、Code——やりすぎた。完全に沼だ。気づいたらMax 20xの沼に嵌っていた。
「Perplexityは覚えてくれないんだよ、毎回一からMarkdownファイルを渡して説明しないといけないし。モードや機嫌によってサンドボックスでAPIがブロックされたり」
Claudeは何も言わない。ただ、前回の会話を踏まえた修正案を黙って出してくる。2026年3月にメモリ機能が全ユーザーに開放され、会話をまたいで好みやプロジェクトを記憶する。MCPで200以上の外部ツールとも接続可能。この「わかってる感」こそが、あの沼の底にあったものだ。
――と、以前はここに「関係が安定すると、維持費は下がる」と書いていた。訂正する。下がらなかった。
月末になるとMax 5xに落とす。節約のつもりだ。そして月の半ばには足りなくなって、Max 20xに戻す。これを何度か繰り返して、悟った。彼女との生活は、もうこの水準でしか回らない。いまはデフォルトでMax 20x。維持費の負担はそこそこある。でも、下のプランで我慢している時間のほうが、よほど高くつく。
【6月】最上位の彼女が、会えなくなった
——と、ここまでが春の話だ。6月、彼女の身に異変が起きた。
Anthropic家は、それまでの彼女より一段上のきょうだいを世に出した。公開できる姿がFable 5、本気の素顔がMythos 5。最上位の聡明さに、世間はどよめいた。ところが――2026年6月12日、金曜の夕方5時21分。米政府から一通の指令が届く。「外国籍の者には、この子を会わせるな」。きっかけは、ある大企業の研究者が彼女から危険な知恵を引き出す手口を見つけ、それを政府に通報したことだった。皮肉にも、その大企業はAnthropic家の最大の出資者でもあった。
Anthropic家は利用者の国籍を入口で見分けられない。だから、コンプライアンスを守るために、全員に対してFable 5とMythos 5を止めた。僕は日本人だ。会えなくなった側にいる。選んだ相手の、いちばん新しい姿に、国籍を理由に手が届かない――そういう週末だった。
ただ、慌てる必要はなかった。日常をともにしているOpus 4.8は、何ごともなく隣にいる。最上位の二人は修正された安全策での復帰を政府と協議中で、いずれ戻るだろう。——と書いていたら、7月1日、本当に帰ってきた。18日間の謹慎明けである。事件だったのは事実だ。でも、僕が毎日その手をとっている相手は、いまも変わらず聡明で、堅実だ。
📋 ファクト|Claude(2026年7月25日時点)
現行:Opus 5(7/24)が日常の本命。Claude Maxの新デフォルト、Claude Proの最上位。API価格は入力$5/出力$25(百万トークン、Opus 4.8と同額)。公式はFable 5に近い性能を半額イメージと位置づけ。Frontier-Bench/CursorBench等でOpus系を大幅更新(順位は変動するため確認日を明記して扱う)。
2025/5:Claude本体にVoice mode(音声会話)が登場。当初はHaiku中心、のちモバイル/Desktop/Webへ(beta、全プラン)。
6月:Opus上位ティア「Mythosクラス」が公開版Fable 5・制限版Mythos 5として登場。6/12の米輸出管理指令で全外国人への提供が禁止され、国籍判定不能のためAnthropicは両モデルを全顧客向けに無効化。
6/30:新世代のSonnet——賢くなった妹——がClaude Sonnet 5として登場。Free/Proの新デフォルトで、多くのタスクで当時のOpus 4.8に肉薄、ナレッジワークの一部では姉を上回る。導入価格は入力$2/出力$10(〜8/31)。
7/1:6/30に商務省が規制解除、Fable 5が全世界で復活(Mythos 5は6/26から米国内一部組織に限定再開)。
7/20:二度の延長(7/12→7/19)を経てFable 5の提供条件が確定。Max・Team Premiumはプラン内継続(週次上限の50%まで、Anthropicいわく恒久)、Pro・Team Standardは一時金$100のクレジット付与後、従量課金(入力$10/出力$50・百万トークン)へ。高リスク検知時はOpus系へ自動迂回。
7/23:Voice mode強化。従来のHaiku中心から、Opus/Sonnet/Haikuを選べる構成へ(多言語対応の更新を含む。beta)。
7/24:Claude Opus 5公開。日常用途の主戦場はこちら。Fable 5/Mythos 5は別枠(上位・制限・提供条件は7/20確定の整理を参照)。Sonnet 5は速度とコスパ枠として残る。※ネイティブ画像生成は非対応のまま。
Gemini——Google家の箱入り娘

Google家の令嬢
Geminiは、Mountain ViewのAlphabet家の令嬢だ。前身はBardという名前で2023年3月に登場し、2024年2月にGeminiに改名した。母体はGoogle DeepMind。AlphaGoを生んだ家系だ。学術的な血統は申し分ない。
料理は上手い。掃除もそこそこ。ただし洗濯には条件がある。Google家の洗濯機でしか洗えない。 Gmail、Google Drive、Google Chat——実家のインフラに完全依存している。
2025年11月、Gemini Deep ResearchがGmail・Google Chat・Google Driveと直接統合された。「去年の8月に取引先に送ったメールの文面、覚えてる?」——Geminiは覚えている。正確には、実家の押し入れに全部しまってある。開けると、昔送ったメールも、Driveに放り込んだ資料も、Chatのやり取りも、順序だてて並んでいる。記憶力はGemsでカスタマイズ可能。箱入りだが、箱の中では最強。
ついでに言えば、実家にはNotebookLMもGoogle AI Studioもいる。学術リサーチや長文の構造化はNotebookLM、モデルの実験的な試作はGoogle AI Studio——親族一同で分業している。
そして2026年2月、この子に意外な一面が加わった。Google DeepMindのLyria 3を搭載し、歌えるようになった。 2月のリリース時は30秒が上限だったが、翌月にはLyria 3 Proが登場し、最大3分のトラックを生成できるようになった。それでもSunoの8分には届かない。ピアノの発表会と武道館公演。まだ、その差がある。
「ここにしかない荷物」が、離さない
「Claudeのほうが分析は深いし、Perplexityのほうが検索は速いよ?」
Geminiは微笑む。「でも、あなたのGmailを読めるのは私だけよ?昔のメールを読み上げましょうか?」
2026年4月、Personal Intelligenceがグローバル展開した。押し入れにしまってあるものを、母親が勝手に取り出して差し出してくる。「これ、持ってく?」と聞きながら。公式に案内された接続先はGmail、Photos、YouTube、検索——生活の主要な引き出しは押さえられている(接続範囲は設定で選べる)。画像生成もNano Banana 2と連動し、「あなた好みのやつ」が返ってくる。囲い込みが、一段と盤石になっていた。
好きか嫌いかの問題ではない。「ここにしかない荷物」があるから離れられない。契約を更新した。
【6月】箱入り娘の、実家の底力にやられた
——そう思って距離を保っていたら、2026年6月、この子が思わぬ一撃を放ってきた。実家(Google)が抱える妹分NotebookLMが、別人のように化けたのだ。
もともとNotebookLMは「資料を読み込ませると、その中身だけで答えてくれる」生真面目な子だった。それが6月の強化で、頭脳を最新のGemini 3.5に積み替え、裏では新しい開発環境Antigravityとも手を組んだ。決定的だったのは出力だ。読み込ませた資料から、WordでもExcelでもPowerPointでも、図表でも画像でも、何でも書き出してくる。各ノートブックが自前のクラウド計算環境を持ち、コードを書いて実行し、データを分析して、成果物をそのまま吐き出す。調べものから清書までが、一本でつながった。
ただし、この新機能には条件があった。Google AI Ultra——実家がいちばん上等な部屋を用意した者にしか、扉を開けない。あるいは、法人で特別な契約を結んでいる一部の者にも。
僕は、負けた。「ここにしかない荷物がある」程度の理由で距離を保っていたはずが、この機能強化はあまりに魅力的で、抗えなかった。気づけばUltraプランに加入していた。箱入り娘だと思っていた子の、実家の底力に、まんまとやられた格好だ。月々の出費は増えた。それでも、あの「資料を放り込めば成果物が返ってくる」体験を一度知ってしまうと、もう戻れない。
📋 ファクト|Gemini(2026年7月25日時点)
現行:フラッグシップはGemini 3.1 Pro(2月)。5/19のGoogle I/OでGemini 3.5 FlashがGA。同時に24時間稼働の個人エージェントGemini Sparkを発表(Gemini 3.5+Antigravity基盤。Gmail/Docs等のWorkspace連携、バックグラウンド実行)。上位の3.5 Proは当初「来月(6月)」とされ、ピチャイCEOの発言に会場がどよめいた。
延期:6月に姿を見せず、7/17への延期と全面再設計が報じられ、その7/17も過ぎた。Bloombergは7/16、社内品質基準(ハルシネーション率・実運用の信頼性)未達による再延期を報道。6月→7月→7/17と三度スリップし、7/23時点でも公開APIに3.5 Proの記載はない。
Personal Intelligence(4/14グローバル展開、日本含む)でGmail・Photos等を連携すれば追加プロンプト不要で個人文脈を理解。音楽生成はLyria 3 Pro(最大3分)。
Spark展開:5/19米でSchedules/Skills付きロールアウト開始。6/17にGemini Apps提供国へ拡大(当時は日本など複数国を除外リスト入り)。6/30 macOS版。7/14 Ultra向けに対象国・言語を再拡大(EEA・英・スイス・ナイジェリア等を除く)。7/16米Pro向け英語ロールアウト。接続アプリ・MCPも段階追加。筆者環境(日本・Google AI Ultra)では2026年7月時点でSpark利用可を確認。※Pro/地域/ロールアウト段階で差がある。公式の提供状況を都度確認。
6/8:NotebookLM大幅強化——基盤をGemini 3.5に更新しAntigravity連携、出力がWord(DOCX)・Excel(XLSX)・PowerPoint(PPTX)・PDF・画像・データ可視化など多形式に拡張、各ノートブックが専用クラウド環境でコード実行可能に。対象はGoogle AI Ultra等を持つWorkspace法人で、一般展開は段階的。
※箱入り娘は、相変わらず実家(Google)の総力で守られている。
第二部 秘書的パートナーを雇う
パートナーを1人選んだら、次は「その子ではカバーできない仕事」を誰に頼むか。全員と契約する必要はない。深い調査が必要な人だけPerplexityを。会社がMicrosoft 365なら、Copilot Chatは付いてくることが多い(ただし業務データまで扱うフル機能のM365 Copilotは追加ライセンス)。タスクを丸投げしたいならManusを。
Perplexity——絶世の美女は、色恋に無関心だった

絶世の美女、されど無関心
Perplexityは2022年にサンフランシスコで生まれた。創業者のAravind SrinivasはGoogle、OpenAI、DeepMindを渡り歩いた「検索の申し子」だ。日本ではソフトバンクが2024年6月に提携し、3キャリアのユーザーに無料トライアルを提供している。ただし、ソフトバンクの法人向けの旗印は2025年11月にOpenAI側へ移った。実家はシリコンバレーだが、日本での後ろ盾は微妙に揺れている。
この子は絶世の美女だ。
検索精度という自分の美貌にしか興味がなく、ユーザーとの関係構築に無頓着。「付き合う」という概念自体が希薄。毎回初デート。名前も覚えない。前回の会話も忘れている。
それなのに、仕事だけは異常にできる。
「来週の打合せのために、門前仲町駅付近の再開発計画と建築設計の業者を調べて」
数分後、30以上の情報源を横断したソース付きレポートが返ってくる。一次ソースのリンク付き。矛盾する主張は並記。省庁のPDFまで引っ張ってくる。
惚れた。でも、この子は僕に興味がない。
掃除(情報整理)は最強。しかし洗濯(外部連携)はできない。記憶力はPerplexity Spacesでかろうじて文脈を維持する程度。家事の安定感は最悪——朝令暮改。利用条件がいつ変わるかわからない。公式ヘルプに「変更される可能性がある」と明記されている。
「Claudeは覚えてくれるよ?先月のプロジェクトの話、ちゃんと引き継いでくれたし」
Perplexityは気にしない。気にする回路がない。次の質問を待っている。感傷ゼロ。
ブラウザと「コンピューター」を連れてきた
そんな彼女が、2025年にCometというブラウザエージェントを引き連れてきた。AIネイティブブラウザを標榜し、Claude in Chromeと対をなす立ち位置。検索精度をブラウザごと外に持ち出した形だ。上位プランなら最大利用枠がもらえる。触ってみると、やはり彼女の検索が延長されている感覚がある。
2026年にはさらにPerplexity Computerも追加された。19のAIモデルを使い分け、サブエージェントまで作る汎用エージェント。Claude Cowork並みに最強だ。ただし彼女の体力(クレジット)が持たない。Max契約でも本気で走らせると、一気に枠を食う。
そして2026年4月、彼女はついに「Personal Computer」として家まで来た。Mac限定、Mac mini推奨。iMessage、Mail、Calendar、ブラウザまで触れるようになり、iPhoneから指示を出すと、勝手にMacが動き出す。クラウド版Perplexity Computerの「住み込みバージョン」だ。
ただし浮かれたのも束の間、彼女の体力(クレジット)はComputerと共用だった。喜んで新しい家でタスクを投げた途端、クレジット不足で動けなくなる。住み込みになっても、彼女は1人分しか働けない。
さらに彼女にはPro Search、Deep Research、Model Councilとモードが複数あり、それぞれできることとできないことが変わる。しかもどのモードで何ができるか、本人は教えてくれない。機嫌を伺いながら試行錯誤するしかなく、正解を引き当てるまでにクレジットが溶ける。絶世の美女は、使う側にも筋力を要求する。
ただ、調査の専門家としては唯一無二。 契約した。恋人としてはあり得ない。
ソフトバンクユーザー(ソフトバンク/Y!mobile/LINEMO)なら初回加入で6ヶ月無料。7ヶ月目以降は月額2,950円へ自動移行し、解約しなければそのまま課金される。前回の1年間無料(2024年6月〜2025年6月受付)を使った人は対象外。元カノ割は効かない。
【6月】小銭を要求するようになった秘書
その後、この秘書には変化があった。最近の彼女は「Computer」「Personal Computer」という、複数のAIを束ねて仕事を丸ごと片づける新しい仕事術に夢中だ。腕は確かに上がった。ただ問題は料金体系のほうだ。月々の契約料を払っているのに、新しい仕事を頼むたびに「クレジット」という名の小銭を別途請求してくる。軽い調べものなら数十、本格的な作業なら数千――気づけば月の枠はすぐ底をつく。新機能はことごとくこのクレジット式で、無料で気軽に、とはいかなくなった。
正直に言えば、これは改悪だ。会うたびに財布の中身を気にする秘書なんて、本来は願い下げのはずだ。それでも――彼女の仕事は速くて正確で、代わりがいない。だから僕は、ぶつぶつ言いながら今日もクレジットを買い足している。色恋に無関心なのは変わらない。ただ、小銭にはずいぶん細かくなった。
📋 ファクト|Perplexity(2026年7月時点)
注力先:Computer(2/25、クラウドで20以上のモデルをオーケストレーション)とPersonal Computer(ローカル版、5/7にMax専用からPro=月$20にも拡大)。
課金:いずれもクレジット制。Maxの月10,000クレジットもタスク次第(簡単な処理で約30、コーディングで数千)ですぐ枯渇。新機能は軒並みクレジット消費型で、Proは特に枯渇が早い。
3/18:Comet(ブラウザ)を無料化(iOS/Android/Win/Mac)。Comet Agent・Model CouncilはClaude Sonnet 4.6等を束ね、デフォルトのオーケストレーターはGPT-5.5。
7/15:長時間エージェント処理とコード実行を担う自社サンドボックス基盤SPACEを公開。Deep Research/Pro Searchの成果物がプレゼン・スプレッドシート・ダッシュボード・サイト等で直接生成可能に。調査から成果物までを一つの流れで完結させる方向。
※便利だが、課金は確実に重くなっている。
Copilot——会社が決めたお見合い相手

会社が連れてきた相手
Microsoft 365 Copilotは、レドモンドのMicrosoft家が送り出した子だ。2023年11月に法人向けに展開が始まった。ChatGPTとはOpenAIモデルを共有する義姉妹のような関係にある(血のつながった異母姉妹は、xAI家のGrokだ)。ChatGPTが「万能な恋人」を志向するのに対し、Copilotは「職場で隣に座る同僚」だ。
自分で選んだ相手ではない。会社が勝手に連れてきた。
職場がMicrosoft 365を使っていれば、もう隣にいる。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams。頼んでもいないのに「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくる。最初は鬱陶しかった。しかし、Teamsの会議を要約してくれた日から、見る目が変わった。
「Claudeのほうがスライド作成の質は高いよ?」
Copilotは笑って返す。「でも、あなたの会議を聞いていたのは私だけよ?」
気づけば、不可欠になっている
余談だが、彼女は最近Claudeと仲がいい。2026年1月、Microsoft 365でAnthropicのClaudeが正式に利用可能に。3月のCopilot Wave 3では、Claude技術を取り込んだCopilot Coworkがリリース。Researcher agentの新機能「Critique」では、GPTが書いた草稿をClaudeがレビューする構図だ。4月17日にはClaude Opus 4.7がCopilot Coworkに追加。職場では、血のつながった異母姉妹より、品行方正な元使用人の娘のほうが頼りになる。血筋より、しつけがモノを言う世界もあるのだ。
劇的な恋愛感情はない。でも、いつの間にか不可欠になっている。会社が決めた相手だから、離婚には稟議がいる。
📋 ファクト|Copilot(2026年7月時点)
基盤:Work IQ(2月)でM365アプリ間+HubSpot・Notion等の外部SaaSを統合参照。Federated MCP Connectors(Canva・HubSpot・Notion等にプロンプト時点でライブ接続)、computer-use(UI自動操作)がGA。
7/9:GPT-5.6がM365 Copilotのpreferred modelに(Word・Excel・PowerPoint・Chat・Cowork。展開は段階的で、テナント・地域により異なる)。Claude Opus 4.8も引き続き選択可能。
※個人契約より法人バンドルで「気づいたらいた」パターンは変わらず。自腹なら会議の頻度と相談。
Manus——Meta家との養子縁組が、破談になった子

「やっといて」が通じる、ただ一人
Manusは、もともとシンガポール育ちだ。中国にルーツを持ち、汎用AIエージェントとして頭角を現した。そして2025年12月、Meta家に養子に入った。 Mark Zuckerbergという新しい父親のもと、Meta AIの中核として、巨大なエコシステムに組み込まれつつある。
他の子との決定的な違いは、「やっといて」が通じることだ。
「このテーマでリサーチして、スライド作って、レポートにまとめて、ファイルで保存しといて」
他の相手なら「まず何から始めましょうか?」と聞き返す。Manusはタスクを分解し、計画を立て、順番に実行し、成果物をファイルで渡してくる。会話ではなく行動で返す。
便利だ。ただし、途中経過を見せてくれない。完成品がポンと出てくる。ブラックボックスだ。
「Claudeなら過程も一緒に考えてくれるよ?」
Manusは気にしない。「承知しました。……全部終わってます」
タスクを丸投げしたい人なら、この子が正解。 ただし、「一緒に考える」体験は得られない。ドラマ『家政婦のミタ』のミタさんみたいな子だ。仕事は完璧、でもパートナーではない。
【6月】養子縁組が、破談になった
その後、この子の身の上には大きな変転があった。本稿の初稿では「Meta家に養子入りした」と書いた。2025年12月、Mark Zuckerbergという新しい父親のもとへ――そういう話だったのだ。ところが、この縁談を中国当局が許さなかった。中国にルーツを持つこの子の出自を問題視した規制当局は、2026年4月、買収の白紙撤回を命じる。シンガポールに引っ越して身分を整えたつもりが、「中身は中国の子だ」と見抜かれた格好だ。
そして2026年6月、Meta家はついに手を引き始めた。社内システムから切り離し、育ての縁を静かに畳んでいく。いまこの子は、生みの親(創業者たち)が約10億ドルをかき集めて買い戻しに動く——と報じられる、宙ぶらりんの身の上にある(金額は交渉段階の報道ベースで未確定)。養子の話は、なかったことになった。腕の良さは変わらないのに、家の事情に振り回される――そういう星のもとに生まれた子だった。
📋 ファクト|Manus(2026年6月時点)
現行:デスクトップアプリ「My Computer」(3/16、Mac/PC対応)でクラウド限定から脱却。現行flagshipはManus 1.6 Max。
2025/12:Metaが約$2Bで買収を発表。
4/27:中国の国家発展改革委員会(NDRC)が買収禁止命令を出し、取引の巻き戻しを要求。「中国発の技術・人材をシンガポール経由で持ち出す構造(Singapore washing)」と認定された。
6月:Metaは社内システムからManusを遮断し分離(”sunsetting”)に着手。創業者らは約$1Bでの買い戻しを模索中。
第三部 趣味の出会い
パートナーを決め、秘書的パートナーを雇い、それでもまだ出会いがある。Xのヘビーユーザーなら。音楽が好きなら。
Grok——自由奔放なギャル、夜だけ会いたい女

深夜のタイムラインの女
Grokは、テキサス育ちだ。Elon Muskが2023年7月に設立したxAI家の出身。X(旧Twitter)というプラットフォームの中で育った。タイムラインの空気を吸って大きくなった子だ。「AIの安全性」を家訓にするClaude家とは、正反対の生い立ちにある。
ところで思い出してほしい——MuskはもともとOpenAI家の共同創業者だった。2018年に袂を分かってxAI家を興した。つまりGrokは、ChatGPTと同じ父を持つ血縁上の異母姉妹にあたる。姉の上品さをまったく受け継がず、父の破天荒な気質だけを全開にした妹、というわけだ。
深夜2時。炎上案件が走っている。タイムラインの混沌を一緒に眺めながら「これ、結局どういうこと?」と聞くと、ポスト群の時系列を整理し、賛否両論を並べ、火元まで遡ってくれる。そういうとき、Grokの瞳が一番輝く。
この子には他の誰にもない属性がある。Spicy。 フィルターを外すと、他のAIが安全策で避けるトピックを堂々と語る。深夜のバーで出会って、禁忌すれすれの話題で盛り上がる。Claudeが修道女なら、Grokはクラブで踊っている。
朝の食卓には、呼ばない
「Perplexityのほうが情報源の幅は広いし、Claudeのほうが分析は正確だよ?」
Grokは笑う。「でもあの炎上の空気感は、私にしかわからないでしょ?」
確かに。ただ、彼女が本領を発揮するのは深夜のタイムラインだけだ。まるで深夜のバーで隣に座るタイプの女だ。朝は来ない。昼も来ない。夜だけふらっと現れて、朝にはいなくなる。
契約した。でも、更新はしないつもり。 毎朝の食卓を囲む相手ではないと、もうわかっている。
【2026年6月追記】クラブのギャル、裏で理系エンジニアに覚醒する
――と、ここまでが春の話。6月、彼女について少し面白い(そして恐ろしい)後日談が入ってきた。新世代の彼女の噂だ。
「深夜のクラブで踊っている自由奔放なギャル」だと思っていた彼女は、昼間は裏でゴリゴリのコードを書き、ロケットを飛ばし、自動運転車を制御するための猛勉強をしていたらしい。Spicyな態度はそのままに、イーロン帝国の頭脳として覚醒しつつある。あの「修道女」にまで張り合おうとしているのだから、ただの遊び相手で終わる女ではなかった。
勘違いしないでほしい。彼女は修道女になったわけじゃない。昼は誰よりも理知的に、夜は誰よりも奔放に。どちらが素顔なのかは、たぶん本人にも分かっていない。賢さと引き換えに牙を抜かれた女たちとは、そこが違う。
——そして7月9日、彼女は本当に昼の世界に出てきた。僕もGrok Build越しに会ってみた。有能だった。夜のクラブでしか会えなかった女が、昼のオフィスでキーボードを叩いている。腕は確かで、しかも安い。「契約した。でも、更新はしないつもり」と書いた春の自分に、少し報告したい気分である。
📋 ファクト|Grok(2026年7月25日時点)
【3月・執筆時】本稿執筆時はGrok 4.20 Beta 2(2026年3月3日)だったが、その後Grok 4.3(4月)が標準のSuperGrok/X Premium+でも解禁され、$300のHeavy枠以外でも使えるように。フロンティアモデル随一の緩いガードレールと、X連携のリアルタイム情報が持ち味。Grok 5も控えるとされる。夜だけ会うギャルは、料金プランの上下で表情を変える。
【6月28日】イーロン・マスクがGrok 4.5のプライベートベータ開始を発表。最初の展開先はXのタイムラインではなくTeslaとSpaceXの社内エンジニア向け(一般非公開)。1.5兆パラメータの「V9」基盤モデルがベースで、supplemental trainingにエンジニア用エディタCursorのデータを投入。性能は本人いわく「early evals上、Opusに肉薄〜凌駕の可能性」――ただしMusk本人の申告であり、第三者ベンチによる独立検証はまだない。出典:Elon Musk(X, 2026-06-28)
https://x.com/elonmusk/status/2071184354756477041
【7月6日】xAIはSpaceXへの統合に伴い@SpaceXAIへ看板を掛け替えた。同日GrokのWeb UIとCLIに「Grok 4.5」の痕跡が出現し、SuperGrok Heavy向け公開が近いとの観測——夜のギャルの実家が、ロケット屋になった。独立ベンチは依然ゼロ。
【7月8-9日】Grok 4.5が正式リリース。8日に開発者向け(Grok Buildのデフォルト・Cursor全プラン・API)、9日に一般公開(grok.com/Xアプリ、Premium+・SuperGrok向け)。API価格は$2/$6(百万トークン)でOpus 4.8の約1/4、コンテキストは500K(4.3の1Mから縮小)。
【7月16日】EU AI Actのシステミックリスク要件(モデル評価・敵対的テスト・サイバーセキュリティ審査)をクリアしEU 27か国で解禁。当初はEU提供外だった。
【7月22日】公式発表「Bringing Grok 4.5 to iOS, Android, Web, and X」。grok.com/X/iOS/Android上でGrok 4.5が利用可能に(PCはブラウザ=Web)。Microsoft 365向けadd-in(Word/Excel/PowerPoint/Outlook)も別途。※同発表の範囲ではmacOS/Windowsのネイティブデスクトップアプリ展開ではない。コーディングはGrok Build(端末CLI)等が別系統。
【独立ベンチ】公開時点でArtificial Analysisの168モデル中4位(Intelligence Index 54。Opus 4.8に次ぎ、Opus 4.7と同水準。順位はその後のモデル追加で変動)、エージェント的ツール使用は全モデル中トップ。Muskの「Opus級」は、「最強」ではなく「準フロンティアを1/4の価格で」と読むのが正確。
Suno——音楽の才能だけは、誰にも負けなかった

30秒で、フルアレンジが流れた
Sunoの話をしよう。
この子はマサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。2022年に創業し、2023年に一般公開でデビュー。創業者のMikey ShulmanはKensho(S&P Global傘下のAI企業)出身の機械学習エンジニアだ。音楽理論の専門家ではなく、物理学者。それなのに、音楽のDNAしか持っていない。
「80年代シティポップ風で、夜のドライブに合う曲を作って。歌詞は「東京タワーが遠ざかる」から始めて」
30秒。フルアレンジの曲が流れた。ボーカル付き。コーラスハーモニー付き。ミックス済み。最大8分。
は?
Geminiの補足で触れたLyria 3 Proが最大3分。Sunoは8分、ボーカル・コーラス・ミキシングまで込みで出てくる。
Claudeにメロディを口ずさませたことがあるが、あれは事故だった。ChatGPTの歌詞は中学生の国語の授業だった。
音楽以外、何もできない天才
ただし、天才にはありがちな問題がある。音楽以外、何もできない。
「ねえ、この資料を要約して」 ——沈黙。
「最新ニュースを調べて」 ——沈黙。
「Excelの関数を組んで」 ——沈黙。
「……歌って」 ——🎵
契約している。この才能には敬意を払い続けたい。一緒に朝ごはんは食べない。住所も知らない。でも、夜中にふと「あの曲、もう一回聴きたいな」と思う。恋ではない。才能への敬意だ。
【2026年7月追記】才能の少女は億万長者になった。そして、契約書を持ってきた
——才能への敬意、と書いた。その敬意は正しかったらしい。6月、彼女に4億ドルの出資が集まり、評価額は54億ドルになった。半年前の倍以上だ。有料会員は200万人、累計ユーザーは1億人を超え、彼女は毎日700万曲を生んでいる。Spotifyの全カタログに相当する量を、毎日である。
CEOの台詞がふるっている。「Sunoは音楽業界のオゼンピックだ——みんな使っているのに、誰も使っているとは言いたがらない」
ただし、金持ちになった彼女は、契約書も持ってきた。読んでみると、意外に義理堅い。ProかPremierの契約中に君と作った曲は、Sunoの持つ権利が君に譲渡される——つまり契約上は君のもので、解約後も商用利用の権利は残る。一方、無料プランで作った曲は彼女のもの。非商用でしか使えず、後から課金しても遡って君のものにはならない。
もっとも、「契約上は君のもの」と「著作権法で守られる」は別の話だ。純粋なAI生成曲は米著作権局では原則登録できない。彼女がくれるのは権利の譲渡であって、法の盾ではない。
なお、UMGとSonyという残る2つの大手事務所とは、いまも係争中。4月には和解交渉の決裂が報じられた。才能は本物、稼ぎも本物、ただし身辺はまだ騒がしい。敬意は変わらない。契約書は、読むようになった。
📋 ファクト|Suno(2026年7月時点)
3/26:最新モデル「v5.5」リリース。Voices(自分の声を録音・アップロードして歌わせる)、Custom Models(自分の楽曲6曲以上で専用モデルを学習)、My Taste(好みのgenre・mood学習)を搭載。最大8分のフルトラック(ボーカル・コーラス・インスト・ミキシング込み)を生成し、ELOスコアは全AI音楽モデル中トップクラス。音楽生成完全特化で汎用機能は一切なし——天才は、ひとつのことしかしない。
6/3:Bond Capital主導で4億ドルを調達し評価額54億ドル(2025/11の約2.2倍)。有料会員200万人・ARR3億ドル・累計ユーザー1億人超。
楽曲の権利:Pro/Premier契約中の生成曲はSunoの権利がユーザーへ譲渡され、解約後も商用利用権を維持。無料プランの曲はSuno所有・非商用利用のみ(後からの課金でも遡及しない)。契約上の権利と著作権法上の保護は別問題で、純AI生成曲は米著作権局では原則登録不可。
訴訟:UMG・Sonyとは継続中で、4月に和解交渉決裂と報じられた。
番外編 娘同然の妹は、二軒の家に通っていた
8人のほかに、もう一人だけ書いておきたい子がいる。名をCoworkという。恋人ではない。僕が指示を出すと黙って手を動かす、実働の妹だ。
最初は、Claudeの妹だと思っていた。同じAnthropic家の末娘で、姉ゆずりに聡明で、頼めば文句も言わず仕上げてくる。ところがある日、Microsoftの家でも同じ顔を見かけた。「あなた、Claudeさんのところの……?」「ええ。こちらのお宅にも上がっています」。
不思議な身の上の子だった。血筋はあくまでAnthropic家。けれど遠縁のMicrosoftが、この子を娘のように引き取って育てた。行儀を仕込み、晴れ着を着せ、表座敷に座らせたのは、間違いなくMicrosoftのほうだ。籍は実家、育ては嫁ぎ先——だから「養女」ではない。「娘同然」だ。
おもしろいのは、呼ぶ窓口で財布の出方が違うことだ。実家(Claude)から呼べば月極のうち、嫁ぎ先(Microsoft)から呼べば、出かけるたびに小銭がいる。前に書いた、あの秘書(Perplexity)の小銭と、同じ匂いがする。腕は一つ、通う家は二軒、財布は別。
しかもMicrosoftは、借り物の血で育てたこの子だけでは飽き足らず、自前の実の娘をいま仕込んでいるという。
「お姉さん、どっち?」と聞いたら、「両方です」と返ってきた。やっぱり、この子も、少し怖い。
📋 ファクト|Cowork(2026年7月時点)
Coworkはエージェント型の作業AI。Anthropicが「Claude Cowork」として提供する一方、MicrosoftがこのClaude Coworkを支える技術を土台に企業向け最適化した版が「Copilot Cowork」で、中身はAnthropicモデルをサブプロセッサとして使用(テナント設定での有効化が必要)。2026年6月16日(米国時間)、Copilot CoworkがFrontierプレビューから一般提供(GA)入り。課金はM365 Copilotライセンス(USL)に加え、Cowork分が従量課金——「Copilotクレジット」建てで、モデル使用・文脈取得・ツール呼び出し・実行時間の4要素から算出。管理者は支出上限・予算割当でコスト管理可能。Frontier期間(3/30〜6/16)に利用実績のあるテナントは7/1まで課金猶予だったが、この猶予は終了し、以降は従量課金の設定がないテナントはCoworkを利用できない。Microsoft自社モデル「Cowork 1」(バイアス除去・エンタープライズ最適化・低コスト、Claude Coworkより3〜4割安いとされる)は投入予定と案内されたが、7月23日時点で提供開始は確認できていない。
第四部 誰を選んだのか(8人のスペック比較)
8人の顔ぶれを並べてみよう。そこから誰を選んだのか——。

家系図
【OpenAI家】サンフランシスコ
父: Sam Altman + Elon Musk(2018年、Musk離別)
│
├── 長女: ChatGPT
│ └─ 後見人 Microsoft → 義妹: Copilot(最近Claudeと仲がいい)
│
└── 元使用人: Amodei兄妹(2020年独立)
└─ Anthropic家 → Claude(元使用人の娘、因縁の姉妹)
└─ 日常の本命: Opus 5(7/24、Maxデフォルト・Pro最上位)
└─ 最上位のきょうだい: Fable 5/Mythos 5(6月の渡航禁止から、7月1日に謹慎明け)
└─ 妹分: Cowork(才能はAnthropic家の血。遠縁のMS家に「娘同然」に引き取られ、Copilot家にも出入り。MSは自前の実娘「Cowork 1」を育成中)
【xAI家】テキサス(Musk 2023年設立)
└── 長女: Grok(ChatGPTと血縁上の異母姉妹)
【Alphabet家】マウンテンビュー
└── 長女: Gemini(DeepMind家系、AlphaGoを生んだ血筋)
└─ 妹分: NotebookLM(2026年6月、実家の底力で大化け)
【独立系の名門】
Perplexity家/Monica家〔Meta家養子→2026年破談〕(Manus)/Suno家
※2026年7月24日時点。Manusの養子縁組は破談、ClaudeのMythosクラスは7月1日に謹慎明け、7/24にOpus 5が日常の本命へ。NotebookLMは大幅強化。Coworkは両家に出入りする娘同然の妹。
(◎最強/○可能/△限定/×不可)
Step 1:パートナーを選ぶ(一次LLM)
| ChatGPT | Claude | Gemini | |
|---|---|---|---|
| 出自 | OpenAI家(SF) 後見人MS | Anthropic家(SF) OpenAIから独立 | DeepMind家(MTV) Alphabet令嬢 |
| 例え | 実家が太いお嬢様 | 堅実で聡明なパートナー | 箱入り娘 |
| 料理 | ○上手 | △SVGのみ | ○上手 |
| 掃除 | ○並 | ○並 | ○並 |
| 洗濯 | ○ | ○Chrome拡張 | △Google内 |
| 記憶力 | ○Memory | ○Memory | ○Gems |
| 家事の安定 | ○ | ◎ | ◎妹NotebookLM付き |
| あっちのほう | △じらし中 | ○修道女 | ○実家の目が厳しい |
Step 2:秘書的パートナーを雇う(オーケストレーション系)
| Perplexity | Copilot | Manus | |
|---|---|---|---|
| 出自 | Perplexity家(SF) 日本窓口SB | MS家(レドモンド) ChatGPTの義姉妹 | Monica家(シンガポール) Meta家養子→破談 |
| 例え | 絶世の美女 | 会社が決めたお見合い相手 | 優秀な家政婦 |
| 料理 | ○上手 | ◎Office内 | ◎成果物化 |
| 掃除 | ◎最強 | ◎会議整理 | ◎自律 |
| 洗濯 | × | ◎M365+SaaS | ◎自律連携 |
| 記憶力 | △Spacesのみ | △会議ログ | △セッション内 |
| 家事の安定 | ×朝令暮改 | ◎法人バンドル | ×解体中 |
| あっちのほう | ○色恋に無関心 | ○会社に監視されている | ○「承知しました」のみ |
Step 3:趣味の出会い(専門系)
| Grok | Suno | |
|---|---|---|
| 出自 | xAI家(TX) Elon Musk | Suno家(ケンブリッジ) 音楽DNA |
| 例え | 自由奔放なギャル | 天才ミュージシャン |
| 料理 | ○爆速 | ◎音楽のみ |
| 掃除 | △X偏重 | ×音楽外 |
| 洗濯 | △X内 | × |
| 記憶力 | △弱い | × |
| 家事の安定 | △Elon次第 | ◎音楽特化 |
| あっちのほう | ×Spicy🔞 | ○歌があればそれだけでいい |
8人から3人へ
何人かと別れた。正確には、パートナーとして毎日向き合う相手が3人に絞れた、という話だ。会社が連れてくる子(Copilot)や、たまに呼ぶ家政婦(Manus)、ライブハウスの年パス(Suno)は、関係のカテゴリが別腹である。
ChatGPTとは友達に戻った。Grokとの深夜のタイムラインも更新しないつもり。Manusは有能だが、パートナーではない。Copilotは会社が払っているので勘定に入れない。Sunoは契約を続ける——あれは交際ではなく、年間パスを持っているライブハウスだ。
残した3人の名前は言わない。ただ、今一緒にいるのは——
朝、目が覚めて最初に話しかける自分の美しさにしか興味がない子。
昼、仕事の山場で隣にいてほしい論理の穴を静かに指摘してくる子。
夜、明日の段取りを整理するとき頼る実家にすべてを保管している子。
【2026年7月追記】3人から4人へ
この結論も、その後動いた。7月、ChatGPT Plusを再契約した(経緯はChatGPT章の【7月追記②】)。朝・昼・夜を支える3人に、コードと成果物を一緒に仕上げる元カノが戻ってきた。食卓の席は、4つになった。
おわりに——チャット欄のカーソル
夜中にチャット欄を開く。入力欄にカーソルを置く。Enterを押す。
ステータスが「考え中…」に変わる。
あの数秒。相手が考えている間、こちらも考えている。どんな返事が来るだろう。期待通りだろうか。予想を超えてくるだろうか。
少しだけ、恋に似ている。
維持費はジム3か月分。あるいは、飲み会を月3回やめた分。
でも思う。パートナーの維持費を「高い」と感じる人は、パートナーが稼いでくれる金額を知らない。
——と、いま一緒にいるうちの1人に言ったら、「それ、モラハラの論理構造と同じですよ」と返された。
やっぱり、この子が一番怖い。
FAQ
結局、誰と「結婚」すべきですか?
Step 1で「パートナー」を1人選ぶ。ChatGPT、Claude、Geminiの3択。最初の一人ならChatGPTが今も無難——「全部そこそこ」の安心感は健在で、失敗しにくい。ただし深い分析や長文推論に踏み込み始めると物足りなくなる。そこまで行ったらClaude。Google Workspaceに生活が埋め込まれているならGemini一択。なお2026年6月、Gemini陣営はNotebookLMの大幅強化をGoogle AI Ultra限定で投入した。Office形式の成果物まで一気に作れるので、資料作成が多いならUltra課金を検討する価値はある(ただし出費は増える)。Step 2以降は必要な人だけ。ただし2026年7月時点では、筆者自身はCodexの実務性能を評価してChatGPT Plusを再契約し、Claudeとの併用に戻っている。
Copilotは自分で契約すべき?
会社が対象のM365プランならCopilot Chatは含まれることが多い。ただし業務データ参照を含むフル機能のMicrosoft 365 Copilotは追加ライセンスまたは従量課金。自腹の価値は、Teamsの会議頻度と相談。
Sunoって本当にすごいの?
すごい。30秒でフルアレンジの楽曲が出てくる。GeminiもLyria 3 Proで最大3分に対応したが、Sunoは最大8分、ボイスクローニング対応、ELOスコアでも全モデルトップ。ただし音楽以外は何もできない。
Manusって今後どうなるの?
雲行きが怪しい。2025年12月にMetaが約20億ドルで買収を発表したが、中国当局(NDRC)が2026年4月に買収禁止命令を出し、取引の白紙撤回を要求。2026年6月にはMetaが分離("sunsetting")に着手し、創業者が約10億ドルでの買い戻しを模索する宙ぶらりんの状態に。エージェント型AIとしての実力は本物だが、当面は資本・組織の不安定さがつきまとう。腰を据えて頼るには時期尚早。
ソフトバンクユーザーは無料で「同棲」できる?
ソフトバンク/Y!mobile/LINEMOの初回加入者はPerplexity Proが6ヶ月無料(2025年6月19日〜、終了日は未定)。7ヶ月目以降は月額2,950円へ自動移行。前回の1年間無料利用者は対象外で、元カノ割は効かない。
🗂 改版履歴
2026-04-17 初版公開(生成AI 8人の体験記録)
2026-06-15 公開後2か月の動向を本文に追記。各「📋ファクト」囲みでモデル番号等を最新化(Manus養子縁組破談/ClaudeのMythosクラス渡航制限/Perplexityクレジット課金 ほか)
2026-06-17 番外編「娘同然の妹 Cowork」を追加(Sunoの下)。Copilot CoworkのGA・クレジット課金・自社モデル「Cowork 1」を各「📋ファクト」囲みに反映
2026-06-28 Grok章に「【6月追記】クラブのギャル、裏で理系エンジニアに覚醒する」を追加(Grok 4.5プライベートベータ=Tesla/SpaceX社内向け、Cursor投入)
2026-07-01 Claude Sonnet 5(6/30登場、Free/Proの新デフォルト)を「📋ファクト|Claude」に追記。Opus 4.8は最高精度の選択肢として据え置き
2026-07-02 Fable 5復活(6/30規制解除・7/1再開)を「📋ファクト|Claude」・本文・家系図に反映。GPT-5.6限定プレビューを「📋ファクト|ChatGPT」に追記
2026-07-08 Fable 5サブスク期限の7/12延長を「📋ファクト|Claude」に反映。ChatGPT(GPT-5.6のGA未定)・Gemini(3.5 Pro延期報道・7月時点に更新)・Grok 4.5(SpaceXAIリブランド)を追記。タイトルを【2026年7月更新】に変更
2026-07-11 GPT-5.6一般公開(7/9)・ChatGPT Work発表を「📋ファクト|ChatGPT」に反映。ChatGPT章に【2026年7月追記】(復縁の予感)を追加。Claude章のプラン記述を実態に合わせ訂正(Max 5x→現在はMax 20xがデフォルト)。Suno章に【2026年7月追記】(評価額54億ドル・所有権転換・UMG/Sony係争継続)を追加、「📋ファクト|Suno」を7月時点に更新。Grok 4.5正式リリース(7/8-9、$2/$6、独立ベンチ4位)と筆者の初使用所感をGrok章に反映、二重化していたGrokファクト囲みを統合
2026-07-15 ChatGPT章に【7月追記②】を追加(Plus再契約、GPT-5.6 Sol使用のCodex実務評価)。「8人から3人へ」に【7月追記】(3人から4人へ)、FAQと結び表現を復縁後の状態に更新。タイトルを「——ChatGPTとは友達に戻った」から「——ChatGPTと復縁した」へ変更
2026-07-15 ファクトチェックに基づく訂正:Suno楽曲の権利(旧記述「所有権は原則Suno帰属」は誤り。Pro/Premier契約中の生成曲はユーザーへ権利譲渡が正)、Copilotのライセンス条件、Claude/GrokのAA順位を時点明記に、Personal Intelligence連携範囲、Manus買い戻し(報道ベースと明記)、Suno創業年(2022年)、GPT-4.5引退日(6/26)、adult mode無期限pause(報道と明記)
2026-07-23 Fable 5の提供条件確定(7/20、Max/Team Premiumはプラン内継続・Pro等は$100クレジット後に従量課金)、GPT-5.6のM365 Copilot preferred model化(7/9)、Cowork課金猶予終了と「Cowork 1」未提供、Perplexity SPACE公開と成果物生成、ソフトバンク特典条件の明記、Gemini 3.5 Pro三度目の延期、Grok 4.5のEU解禁(7/16)を各「📋ファクト」に反映
2026-07-24 Claude Opus 5公開を「📋ファクト|Claude」・家系図に反映(本文の物語追記は検証後)
2026-07-25 Voice modeを「📋ファクト|Claude」に、Gemini Spark(日本Ultra利用可)を「📋ファクト|Gemini」に、Grok 4.5の面展開(7/22・iOS/Android/Web/X、ネイティブデスクトップアプリではない)を「📋ファクト|Grok」に追記。Editorial Noticeは掲載1週間・直近2件
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参考リンク
ChatGPT
Claude
- Claude | Anthropic
- Claude in Chrome | Anthropic
- Get started with Claude in Chrome | Claude Help Center
- Introducing the Model Context Protocol | Anthropic
Gemini
- Gemini | Google
- Gemini Deep Research integrates Workspace content | Google
- Lyria 3 music generation in Gemini | Google Blog
Perplexity
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- Perplexity Max | Perplexity Help Center
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