【2025年冬】届いた株主優待11銘柄を総点検!合計8万円超の活用術と投資家の本音レビュー【2026年9月更新】

📝 更新情報

  • 2026年9月11日追記:ジーフット(2686)は株主優待制度を廃止し、2026年6月23日に上場廃止。アトム(7412)は優待ポイントが2026年12月付与分から半減。本文と一覧表は受領当時の記録のまま。 → 該当箇所
  • 2026年6月28日更新:「あわせて読みたい」に和食さと(SRS)優待株の売却記事を追加。 → 該当箇所

本文の記述は執筆時点のものを保持しています。それ以前の更新履歴はこちらを参照してください。

2025年も残すところあとわずかとなりました。投資家にとって12月は、NISA枠の最終調整や損出しなど慌ただしい時期ではありますが、ポストを覗くたびに届いている分厚い封筒の束――そう、株主優待の「収穫」が何よりの楽しみという方も多いのではないでしょうか。

私の元にも、この11月から12月にかけて、生活を彩り、時には家計を力強く支えてくれる優待品が続々と到着しています。昨今のインフレ環境下において、現物で受け取れる優待の価値は相対的に高まっていると感じます。今回は、直近で受領した11銘柄の紹介とともに、私の投資戦略や実体験に基づくリアルな感想を、じっくりとお届けします。

2025年11月・12月に受領した株主優待の一覧表

1. 2025年11月・12月受領の優待一覧

まずは、今回手元に届いた優待の内容を一覧表にまとめました。金額に換算すると合計で8万円を超えており、これこそが現物保有を続ける醍醐味と言えるでしょう。

受領日企業名内容(円相当)有効期限
2025/11/01ジーフット10,0002026/08/31
2025/11/01イオン九州5,0002026/12/31
2025/11/25ビックカメラ3,0002026/05/31
2025/12/01ゼンショー6,0002026/06/30
2025/12/01オートバックス13,0002026/11/30
2025/12/01トリドール7,0002026/12/31
2025/12/08SRSホールディングス(さと)12,0002026/06/30
2025/12/19コロワイド10,0002026/12/31
2025/12/19アトム10,0002026/12/31
2025/12/19カッパ・クリエイト3,0002026/12/31
2025/12/19大戸屋4,0002026/12/31

ご覧の通り、飲食からカー用品、シューズまで非常にバランスの良い「ポートフォリオ」になっています。それでは、各社の状況を掘り下げていきましょう。

2. 小売・サービス銘柄の近況と所感

ビックカメラ:変化する家電量販店の立ち位置

まずはビックカメラ。今回は3,000円分を受領しました。正直なところ、近年の日本の家電メーカーの勢いが衰えているのを目の当たりにすると、かつてのような「週末にワクワクしながら電気屋に行って実機を触りまくる」という欲求が薄れている自分がいます。ネットでスペックを比較して購入する流れが定着した今、実店舗の存在意義が問われています。そのため、ビックカメラについては深追いせず、おとなしめの株数でキープしています。

オートバックスセブンの株主優待(車保有者の必須銘柄)

オートバックスセブン:車保有者の「必須銘柄」

対照的に、安定の信頼を置いているのがオートバックスです。今回は13,000円分と、まとまった額を頂きました。4月になると冬タイヤから夏タイヤへ戻す作業が発生しますが、その際の工賃やメンテナンス費用の足しにするのが毎年の恒例行事。配当利回りも高く、車に乗っている方であれば、ポートフォリオに加えて損はない「鉄板銘柄」だと言えるでしょう。

ジーフットの株主優待(家族も喜ぶ実用的な靴の優待券)

ジーフット:家族も喜ぶ実用的な選択

アスビーなどで使えるジーフットの優待。前回は自分のジム用シューズを新調しましたが、その前は家族にプレゼントしたところ非常に喜ばれました。今回も10,000円分という大盤振る舞いですが、案の定、家族が目を光らせています(笑)。身につけるものを優待で賄えるのは、家計にとって非常に助かるポイントです。

外食チェーン各社の株主優待における「攻め」と「守り」の戦略比較

3. 外食チェーン各社の「攻め」と「守り」

ここからは、優待投資のメインディッシュとも言える外食系です。各社、経営状況によって明暗が分かれています。

ゼンショーホールディングス:やっぱり「はま寿司」が一番

世界一の外食企業を目指すゼンショー。私はここの優待を「はま寿司」で使うのが一番の楽しみです。大手回転寿司チェーンはいくつかありますが、ネタの質と満足度のバランスを考えると、個人的には「はま寿司」が頭一つ抜けていると感じています。6,000円分あれば、家族で美味しいお寿司を堪能できますね。

トリドールホールディングスの株主優待(管理のしにくさが課題)

トリドールホールディングス:管理のしにくさが課題か

丸亀製麺などで使えるトリドール。味については文句なしですが、カードに記載されたIDに対してポイントがチャージされる仕組みは、利用者視点で見ると少し管理がしにくいと感じるのが本音です。残高確認に一手間かかる点は、今後の改善に期待したいところです。

SRSホールディングスの株主優待(和食さととの別れ)

SRSホールディングス:さようなら「和食さと」

「和食さと」を展開するSRSについては、以前も書いた通り既に全株売却済みです。残念ながら地元の店舗が閉店してしまったため、保有し続けるメリットが薄れたと判断しました。今回届いた12,000円分は、別荘へ行った際に近くの店舗で贅沢に使い切り、綺麗に「卒業」する予定です。優待投資において、店舗網の変化に合わせた銘柄の入れ替えは必須のスキルです。

コロワイドグループの株主優待の現状とアトムへの提言

4. コロワイドグループの現状とアトムへの提言

コロワイド、アトム、カッパ・クリエイト、大戸屋。このグループは優待ポイントを共通で利用できる(一部制限あり)のが最大のメリットですが、今、正念場に立たされているのがアトムです。

アトム(7412)の優待改悪と今後の期待

アトムは優待改悪により、多くの個人投資家が離れてしまいました。経営の立て直しが急務なのは理解できますが、株価も元気がない現状を見ると、非常に歯がゆい思いがします。投資の世界には「損して得取れ」という言葉があります。目先のコスト削減だけでなく、一度思い切って優待内容を戻すなどしてファンを呼び戻し、ブランドの勢いを取り戻していただきたい。また、私の行動範囲に店舗が少ないのも悩みの一つ。立地戦略の改善も含め、再起を強く願っています。

2025年冬の株主優待総点検のまとめと今後の投資方針

5. まとめと今後の投資方針

2025年最後の優待ラッシュを振り返ると、改めて「自分の生活圏に店舗があるか」「そのサービスを本当に必要としているか」という基準の重要性を痛感します。どれだけ利回りが高くても、使いにくい優待はストレスになりかねません。

一方で、イオン九州のように「なぜこの時期に?」と思いつつも、年2回確実に届く優待は生活の大きな支えになります。イオン各社の中でも異彩を放つ存在ですが、こうした「地味ながらも堅実な銘柄」をポートフォリオの土台に据えつつ、ゼンショーのような「楽しみな銘柄」を配置するのが、長く楽しく投資を続けるコツではないでしょうか。

2026年も、企業の決算数値だけでなく、店舗の活気やサービスの変化を肌で感じながら、賢く資産を運用していきたいと考えています。

【2026年9月11日追記】ジーフットは上場廃止、アトムは優待半減

この記事で紹介した11銘柄のうち、ジーフットとアトムの優待は執筆時点から大きく変わりました。本文と一覧表は受領当時の記録としてそのまま残し、変わった点をここにまとめます。

ジーフット:優待制度は廃止、株式は2026年6月23日に上場廃止

ジーフット(2686)は2026年4月8日、親会社のイオンを唯一の株主とする株式併合(非公開化)の議案を株主総会に諮ると発表し、あわせて株主優待制度の廃止を決議しました。2026年2月28日現在の株主を対象とする優待が最後で、2026年8月31日基準からは優待がありません。発行済みの優待券は有効期限内であれば引き続き使えるとしています(一覧表のジーフットの優待券は2026年8月31日が期限でした)。

5月22日の定時株主総会で議案は承認され、6月23日に東証スタンダード市場・名証プレミア市場とも上場廃止となりました。6月25日の併合効力発生で、イオン以外の株主の持ち株はすべて1株未満の端数となり、端数株式の処分代金として、裁判所が7月31日に決めた1株300円が交付されます。会社のよくあるご質問(8月17日)によれば、代金の支払いは口座振込の場合で9月30日の予定です。開示で示された日程を並べておきます。

日付出来事(会社開示による)
2026年4月8日株式併合(非公開化)の付議と、株主優待制度の廃止を取締役会で決議・開示
2026年5月22日定時株主総会で株式併合を承認。同日から整理銘柄
2026年6月22日売買最終日
2026年6月23日東証スタンダード市場・名証プレミア市場で上場廃止
2026年6月25日株式併合の効力発生(普通株式2,000万株を1株に併合)
2026年7月31日裁判所が端数株式の買取価格を1株300円と決定
2026年9月30日(予定)端数株式の代金支払い(口座振込の場合)

つまり、この記事を読んで「靴の優待が欲しい」とジーフット株を探しても、もう買えません。2026年6月24日時点の株主名簿に載っていた株主には、優待ではなく、保有株数に1株300円を乗じた端数株処分代金が支払われます。よくあるご質問によれば、配当金を株式数比例配分方式(特定口座やNISA)で受け取っていた株主は振込指定が自動的に解除され、手続きをしなければゆうちょ銀行窓口での現金受け取りになります。また、この株式は他の上場株式との損益通算や損失の繰越控除の対象外で、譲渡益が出れば原則として確定申告が必要とされ、税務上の扱いは税務署や税理士など専門家への相談が勧められています。身につけるものを優待で賄える貴重な銘柄でしたが、その選択肢は無くなりました。

アトム:優待ポイントは2026年12月付与分から半減

本文では「一度思い切って優待内容を戻すなどしてファンを呼び戻し、ブランドの勢いを取り戻していただきたい」と書きましたが、実際に動いたのは逆の方向でした。アトム(7412)は2026年6月12日に株主優待制度の変更を発表し、全ての保有区分でポイントを半分にしました。理由として、2026年3月期に減損損失と繰延税金資産の一部取り崩しで前回予想を下回ったこと、さらなるコスト低減が必要なことを挙げています。変更前後のポイントは次のとおりです(1ポイント1円相当)。

保有株式数変更前(年間合計)変更後(年間合計)変更後の内訳(9月末/3月末)
100株〜500株未満2,0001,000500/500
500株〜1,000株未満10,0005,0002,500/2,500
1,000株以上一律20,00010,0005,000/5,000

適用は2026年9月末基準(2026年12月付与分)からで、2026年3月末基準(6月付与分)までは従来どおりでした。一覧表のアトム10,000円分は、変更前の制度の「1,000株以上・9月末基準」の付与額と同額です(本文では保有株数に触れていません)。同じ区分のままなら、2026年12月に付くのは5,000ポイントになります。なお、この変更はアトム単体のもので、コロワイド・カッパ・クリエイト・大戸屋の優待はこの開示の対象外です。

この記事の読み方

一覧表の「合計8万円超」は2025年冬に実際に届いた額であって、いまも同じ額が届くという意味ではありません。ジーフットの10,000円分は今後ゼロになり、アトムは同じ区分のままなら半分になりますから、残りの銘柄も同じ条件という仮定を置けば、来冬に届く額は一覧表の合計からおよそ15,000円分減る計算です(筆者計算)。本文で挙げた「自分の生活圏に店舗があるか」「そのサービスを本当に必要としているか」に加えて、「その優待が来年もあるか」を毎年点検する必要があると、あらためて感じています。



参考リンク

更新履歴

  • 2026年3月17日更新:「あわせて読みたい」を新設。 → 該当箇所